どぶろく

ゴールデンカムイの感想や個人的に気になったことをまとめています。

アニメ、ラッコ鍋回

ついにやりやがりました、伝説のラッコ鍋回。もうFODのサムネからしておピンク!もうなんのアニメだこれ。前回からの温度差?知るかボケ。

 

もうあちこちで作画のお話はされてるので私は敢えてしない。

新海誠のクローンを大量生産して、アニメの作画全部新海クローンが担当すれば解決!ほとばしる汗も、ムッワアァも美しい、お色気も秒速五センチメートルの桜吹雪になって全米が号泣する。はいこの話は解散!

 

いや私が一番言いたかったのは、能登ママの喘ぎ声?漏れる吐息?だ。

どんなに男性陣のボイスにスケベエフェクトがかかってようが、白石の褌がエロ漫画よろしくくい込んでいようが、能登ママが全部かっさらっていってターンエンド。

おいおいあんな「ん…っ」とか「あっ…」とか言わせていいのか?ママに。養子にしてくれ、頼む。

 

尾形の「あぁぁぁ」もあれアドリブなのか、なんだその理性を手放した本能的に漏れた「あぁぁぁ」は。そりゃこっちのセリフだわ。

全体的にドリフのカトちゃんのちょっとだけよ的な昭和のお色気感を全力で再現しにきた感じはよかったなと思う。(作画の話はもうやめよう。キロランケの胸毛はアクセサリーかなんかだ)

 

でもそこから急転直下で、この金塊争奪戦の核になる話に切り替わる。

それまでのハチャメチャギャグを一転させるアップダウンの激しさ。自律神経が追いつかない。

リパさんがインカラマッに「おまえの話は父から聞いたことがない」に、某スレで「父親が娘に昔自分に好意を抱いていた女の話なんてしないだろ」って書いてて、それに関しては納得した。

インカラマッは、子供ながらにウイルクに恋心的なものを抱いていたけど、かなわぬ恋だったんだな、やはりと涙したのかな。

まあそこは後々原作ではっきりするところだと思うから、ここでは言及しないでおく。

そのあとだよ。問題の能登ママのセッ誘導シーン。

昔は子供すぎて叶わぬ恋だったけど、今の私は違う!自ら上に跨り着物をするり。しかもラッコ鍋のせいにしてくれていいだと?おいおい健気じゃないか。

てっきり原作通り無言で事を進めていくかと思いきや、実際そんなはずはないでしょと、台本なのかアドリブなのかはわからんが、とてもいい演出だったことは間違いない。

若かりし頃、ミサトさんと加地さんのセッシーンを声だけで表現してたあの時のなんとも言えない気持ちが蘇ったきがした。

喘ぎ声っつうか、完全におっぱじめる前のアップ段階に無意識で漏れる声、もう文化遺産にしよう。

 

宇佐美は正直もっとこう、奇人っぽい声でくるかと思いきや、普通の好青年みたいな声できたね。

門倉さんに至っては、うだつの上がらない、だがどこかでこいつはやるやつだっていうおじさんの声を見事に再現してるわと思ったら、太陽にほえろの方でしたか。格が違うぜ。

 

どうでもいいけど、冒頭で尾形が望遠鏡覗いてるシーンから、谷垣とインカラマッが密会してるシーンに移ったから、尾形、しれっとカップルを観察してる野鳥の会のふりしたおじさんみたいになってておもしろかった。

私から20話については以上だ。

 

 

尾形は一体何が目的なのか

私の中で尾形、中央のスパイ説が有功なのだが、その理由のひとつに、鶴見中尉が山で二階堂を捕らえた時に、尾形を躊躇なく「頭を撃ち抜いてよし!」といったところ。

鶴見中尉は、花沢中将の自刃の真相を尾形以外に知る唯一の人物であり、鶴見中尉にとっても尾形は真相をしる唯一の人物。言わば二人は共犯。

その尾形が造反したとなれば、花沢中将の自刃工作が外部に漏れる可能性が出てくる。

それを一番知られてはいけないのは、中央ではないだろうか。

 

現在、本誌で尾形がキロランケに加担している目的が未だ不明である。

そこで仮説として、尾形は中央のスパイとしてキロランケと行動を共にしているのではと。

キロランケは皇帝殺しのテロリストであり、ロシア側から追われる理由はある。

しかし日本政府にとってキロランケ達の行動はどんな脅威があるのか。

むしろそこは脅威ではなく、キロランケ達がもう一度テロを起こすことで、ロシアの情勢が不安定になると、当時の日本には有利なのではなかろうか。

 

どこかで尾形はキロランケの目的を知る。どこに接点があったかとすれば、二百三高地以外、今のところ考えられない。

鶴見中尉のことを知らないと言っていたキロランケだが、尾形は勇作さんを狙い撃つため、第七師団と単独行動をとっていた。

しかしそこで仮に接点があったとして、「あ、馬の世話して爆弾作ってんのか」くらいのものだろう。

ともすれば、もしかするとこの時から尾形は中央のスパイであり、キロランケと接触することも任務と課されてしたのだろうか。

鶴見中尉の下で勇作さんを率いれる役割を買ってでたり、中央のスパイをしたりと…。

花沢中将の妾腹であると中央が知れば、旅順での花沢中将のイケイケどんどんな行動に良い顔をしなかった中央は、父親を恨んでいるであろう尾形の心理を利用し、こちらに率いれ、鶴見中尉の行動を監視する役割も担っていたのだろうか。

 

どちらにせよ、あくまで仮説だが、尾形がキロランケに加担し、真相を話そうとしたウイルクを殺すことは、尾形の意思とは考えにくい。

だってそれ、尾形になんかメリットある?レペゼン茨城の尾形にとって、極東ロシアだ樺太アイヌだ、ぶっちゃけどうでもよくね?

となると、尾形が第七師団を抜けところからもう目的がわからない。抜けるまではなんかわかるが、入墨人皮争奪戦に関わることの理由がさっぱりである。

 

単に、誰かに祝福されたく承認欲求を満たすために、優位な方へと渡り歩いているとも考えにくい。

そんなファッションメンヘラのようなことをするだろうか。

もっと強かで黒いものが、尾形の腹の底にはまだまだあるような気がしてならない。

父親に「呪われろ」と言われてにやりとしたあの尾形だ。

初めて父親に「倅」と認められたことの喜びの微笑なのか。それにしてはアニメだと一瞬の間がある。

自分が試した愛情の行方は、またハズレだったのかと自嘲しているように思える。

 

ともあれ、毎週本誌を読む度に最後には、「で、尾形、おまえ一体何したいん?」という思いが残る。