どぶろく

ゴールデンカムイの感想や個人的に気になったことをまとめています。

ゴールデンカムイ219話「誰も彼を知らない」

まず一旦話を整理しようじゃないか。

まず平太師匠(今週から師匠にランクアップ)、最初は砂金掘り師の彼だけが羆の存在に怯えていた。
その羆が人を食ったウェンカムイだとも知っている。
彼の証言によれば、そのウェンカムイは、何年も雨竜川付近をうろついている。
平太師匠には、羆にやられたであろう傷がおでこにある。
昔はアイヌと砂金取りをしていた。アシリパ達が探している、アイヌの金塊を一緒に掘っていた時期があったかもしれない。ということは平太師匠の年齢はキロランケやウイルクと同じくらいか。

そして妙に気になる一コマ。
むしろ私は日が明るいにも関わらず、ゾッとしてしまった。え、ちょっと怖い話ならやめて?めっちゃ苦手なんだって。
人形のような表情で、首が不自然に曲がっている。その部分を強調するかのようなベタフラッシュ。
そして木の上から、嵩さんとノリ子のキッスを、文字通り舐めるように見ている平太師匠。曲芸師のような身の子なし。
この2点、これまで杉元達の前で饒舌に語っていた平太師匠とは、まるで別人…というか、人とは思えない。
私の印象は「傀儡」だ。
首が不自然に曲がっているシーンや、高速で舌なめずりをしているシーンでは、カタカタと傀儡が動く時の独特な音が聞こえてきそうだ。

そしてとうとう杉元と白石も羆を目撃してしまう。
羆の存在は、平太師匠の狂言ではなかった。
しかしアシリパが周囲を探索しても、羆の形跡は見当たらなかった。
いるはずのない羆、平太師匠の不可思議な言動、そこにいるはずのない羆の後ろ姿…。
まったくわからねぇ。
何か考査的なものを語ろうとしたが、まったくもって糸が繋がらない。
私が言えるのは、平太師匠複数人説くらいだ。
初登場時に羆に襲われて、辛うじて生き延びたかのように見えたが、あれはもう一人の平太師匠の可能性。
綾波レイのように、変わりはいくらでもいるのだ。

話は変わって、先週初登場にも関わらず、あの色気で一気に女性キャラトップに躍り出た(私調べ)ノリ子。
やっぱりいやらしい女だった。
外国人と知りながらも臆することなく自分のテントに招き入れ、服を脱ぐ。
野外フェスで3日で3人の男を食った(自称)伝説のあの女を思い出す。
ヴァシリも男なので、本能のままに鉛筆を動かす。早い。鳥を描いていた時とはえらい違いだ。エロ絵師の才能がある。スナイパーにしておくのは惜しい(スナイパーとしてもすごいんだが)

先週、ノリ子は平太や嵩さんの兄弟か?などと言っていたが、嵩さんの嫁もしくは恋人だった。
嵩さんは嫉妬してヴァシリを罠にはめたのか。

オカルト的な平太師匠と羆問題に加え、愛憎劇まで追加されてしまった。
どうなる?雨竜川
北の大地に第二次ゴールドラッシュ!謎の人喰い羆と砂金掘り師が雨竜川で見えないものを見せた!東京で夢を叶えるため、砂金で一発当てようとする嵩に、自らの美貌を持て余すノリ子!突然現れた異国の美丈夫!血で血を洗う物語が、今ここに!(川だけに)