どぶろく

ゴールデンカムイの感想を毎週木曜日に更新しています。

198話「不敵な三人組」

一話で話が濃い!

なので今回は前半、後半パート分けて書いていく。ちょっと頭を整理しながらじゃないと、寝起きの脳みそがバーストする。

【前半】

鯉登が船酔いする理由には、こんな重い過去があったのかとは、あの時誰も想像できまい。

正直、ボンボンのくせに船も乗ったことないのかよ。お父さん海軍じゃん?と思ったけど、いや、そこまでは思ってなかった。鯉登らしさで緩和するコマだと思ってた。

モスパパが杉元に話したことと、花沢パパに送った手紙の内容は、長男を日清戦争海上で亡くしたことに起因していたのか。

息子の戦死を見届けねばならない心情は、計り知れない。

だがこれ、もしかしたら戦時下ではそう珍しいことではなかったのかもしれない。

二百三高地の乃木大尉もそうであったように。

軍人であれば、戦場で息子の死を目にしなければならないことも、少なからず覚悟はしていただろう。そんな覚悟を持ち合わせていなければいけないって、めちゃくちゃ酷だ。

誰も好き好んで自分の子供を死なせたくはない。だが、清濁併せ呑む、じゃないけど、前線に立つものの宿命なのか。自分の子かわいさに、他人の子供を前に出せなど言えない立場が生まれてしまう。戦争ってほんともう嫌になるね。

そりゃお父さんも「モス」しか言わなくなるわ(そうじゃない)

 

【後半】

問題児扱いされていた鯉登少年。

不敵な三人組に誘拐されてしまう。

これはもうみんなお察しでしょうが、鶴見中尉の偽装誘拐でしょう。

ここで前回、尾形が鯉登に銃を向けた際、なぜロシア語を口にしたのか。その答えがここにつながるのではないかと。

死に際(死ぬかわからんけど)に聞いた、自分に向けられた冷たく慈悲のないロシア語で、鯉登は思い出した・・・というのが、今回の回想シーンなのかな。

 

そして気になったのが鶴見中尉が「特務機関」の人間だということ。参謀本部付のロシア密偵任務を行っていた可能性がだいぶ高くなってきた・・ような気がする。個人的な考えだけど。スパイ活動を軍内のほとんどが良く思っていなかったこの時代に、密かに敵の情報を入手できる存在、それを許された人物というのは、かなり奇特だったのではないかと思える。

昭和に入って数年まで、スパイなんて卑怯で卑劣な行いだってされてきたからね。(のちに軍の反対を押し切り、陸軍中野学校というスパイ養成所が設立される)

 

日本軍の海軍と陸軍がどういう仲だったのかはよく知らないけど、共闘するような間柄ではなかったように思える。

「海軍にロシア語を話せっ者はおらんかったんか?」

この台詞で、海軍で起きた事は内々に済ませたいというモスパパの思いが伺える。

つまり、陸軍に借りをつくるようなことは避けたかったんじゃないかなって。海外任務の際、通信機の貸し借りすらしなかったってのも、何かで読んだことがある。

ここでの借りが、網走監獄での雷突貫作戦に繋がるかと思えば納得。

 

父親に見限られ、それを救ったのが鶴見中尉だったとすれば、あの盲信っぷりも理解できる。やっと。やっとあの鶴見にだけ発動する奇行の正体がわかるのか。長かったな。

 

全然関係ないけど、領事館のところの坂、めちゃくちゃきっつい。函館山ロープウェー乗り場に到着してからバスがあったと知った時の脱力感よ・・・。

でもその坂の途中にあるカフェのガトーショコラがすごくおいしいので、近くに寄った際はぜひ食べてほしい。店の名前?英語で読めなかったわ(あほか)

ちなみに函館要塞からの砲弾は、ロシア艦隊には届きませんでしたとさ。

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197話「尾形モンペのワイ、久々に生気に満ちる」

おし、きたァー!!!(寝起きガッツポーズ)

やっぱただじゃ死なないこの男。尾形、こうでなくては。

ここまで一言も喋らなかったのは意識が混濁していたせいかとも思ったが、ピンピンしてやがったよ。なんであんな元気なんだよ。

ただこれ、杉元がリパさんのために自分を死なせないだろうと踏んでたってことか?それともただの悪運か。

杉元が生きている、近くにまできている。それを見越してのリパさんへの挑発。リパさんの不殺を守るために、杉元は必ずこの状況下で自分を助けるだろう。

こいつ、端から死ぬつもりなんて微塵もなかったのではないか。

窮地を逆転させるシナリオが、どこから尾形の中で描かれていたのか。

 

そしてやっぱりロシア語喋れたよ尾形。

ヴァシリに話を聞いてくるって言ってた時に、いやおまえロシア語わかんの?って、そこから尾形ロシア語ペラペラ説が生まれた(実際に頬ぶち抜いて喋らせる気があったのか?って感じだったけど)

ロシア語ペラペラ説が確定された今、じゃあ尾形はどこでロシア語を学んだのか。

士官学校にも通っていなかった尾形が学をつけるには、月島同様、独学で習得するしかなかったのかと思える。

自分から?それとも誰かの差し金か?

この流れだと、尾形はただ私怨で同行し、口を割ったら用済みになるのを恐れて脱走を図ったと見えるが、ロシア語を習得しているということは、自分の存在価値を確認するためだけとは思えなくなってきた。

 

前に尾形、中央のスパイ説も浮かんだが、この時代にまだスパイを養成する機関はない。鶴見がスパイとしてロシアに渡っていたのは、年齢からして個人的な依頼ではないかと私は思う。

当時、スパイ活動は参謀本部が行っていた。しかしそれとて、優れたスパイを育成するだけの人材も教育もほとんどなかったように思える。(陸軍中野学校ができたのは昭和のはじめ頃なので)

では参謀本部からスパイを出すには、それ相応の適正があると思われる人物に他国語を仕込むなど、その程度だろう。

つまり中央は尾形の素質に目をつけたのかもしれない。人を殺すことに罪悪感のない人間。非常であればあるほど、スパイには向いているだろう。長く行動を共にしても情に囚われない。いざとなったら裏切ることを躊躇わない人間。

長い間ブログタイトルにしてきた「尾形、おまえ何がしたいんや」は、ふりだしに戻ったが、新たなマスが浮かんできたように思える。尾形の目的についての可能性。

そしてこの男、ほんとタフで誰の、もちろん読者からの同情さえも踏みにじる行為。どこまでも「何かが欠けた人間」として生きることに執着しているのか。その生命力というか、己の生存本能に忠実な部分に、久しぶりに私の生気が回復した気がした。

「おまえのような人間が、生きてていいはずがない」(だったかな)は、自分に向けての言葉なのかもしれない。

そう、生きてていいはずがないのは、一般的に見れば尾形のような非情で非道な人間だろう。だが彼は生きる。

身内を殺しても他人を殺しても、欺いても生きる。

右目と銃を失っても、丸腰の手術台の上からその残忍さを持って復活を遂げた。

あのリネン?を纏った姿で立つ尾形の後ろ姿にキリストみを感じた。キリストの話とか全然知らんけど。

天に召されることを拒んで、堕ちた、八端十字架のあれ。地に堕ちて復活した。

まあそういう宗教的な話は詳しくないんで置いといて。

尾形は杉元のことを病床でどう思っていたんだろうな。やはりこの男の単純な思考は利用できる。そう思っていたのだろうか。

 

てか鯉登、めっちゃピンチやん。

鯉登女兄弟が上に二人いそうとか思ってたけど、まさか兄ちゃんだったとはな。だからこそ勇作の死に背くような行動をとった(実際は尾形が殺したんだけど)尾形を余計憎むのか。

でもすぐには撃たないってことは、尾形は鯉登の忠誠心を揺さぶるような事実を話すのか。

鹿児島の名物、ほかにもなんかあったでしょうよ…。

196話「尾形、どうなってしまうんだ」

近所にモスがあるので明日の昼食はモスにしよう。

 

そんなことはどうでもいいんだが、尾形すっかり唇まで干からびちゃって。干し芋みたいな唇になっちゃってさ。

いやそれにしても。

尾形の命あってこそリパさんは罪を抱えなくていいのはわかるんだが、もう尾形の人生なんだったんだってなるじゃん?

本誌連載が休みの間に新刊を読んで杉元と尾形のリパさんに対する描写が真逆なことに気づいたんだよ。まあしたらばの受け売りなんだけどな。

それで杉元と尾形は人間の善と悪の対比のような存在なんじゃないかと思ったのよ。

人間には善も悪も備わってる。善だけじゃ人は生きづらい。だから悪の部分があっても、それを咎めることはしなくていい。両方持ち合わせてこその人間であり、それをどう使うか、表に出していい時なのかそうでないのかを精査できるのが人間の理性なんだと。そういう象徴であると思った。

でもさ、もう尾形の役割って一個人のエゴで命を決められてるような状況じゃない?今。

人間ってこの世に生を受けることに関して、自分の意思が一切関与できないエグいものだと思う。

勝手に生まれ落ちて、その先を選べなくて、生まれ落ちた先で人生が決まってしまう人だっている。

そういう博打に強制参加させられて、その先の命の采配さえも他人のエゴに任されてしまっている、尾形は今。

まあ尾形がやったことを考えれば当然かもしれない。けどそうなってしまった状況を生んだのは、出自が少なくとも関わっているのではないか。

尾形は不殺の信条の当て馬なのか。

この先尾形が助かって喋ることができて、そこで何を話すのか。聴き終えたらもう尾形の命の価値はなくなってしまうよな。

不遇すぎるな、どこまでも。この男は。

またもや人生って、救いがねぇなあと思ってしまった。

尾形に肩入れしてるからこんなことを思ってしまうんだろうけど。サトルは尾形をどういう立ち位置にしたいんだろうか。

鶴見中尉が動き出したし、尾形も引き渡されてジ・エンドなのか。この漫画での尾形の役割はなんだったのだろうか。「天から役目なしに下ろされたものはない」がこの漫画のテーマなら、尾形の役割はなんだったんだろうか。自分の価値や考えを確かめるために殺してばかりきた男の役目とは・・・。

銃が海水に落ちた時点で役目は終わったってことを意味してたのかな。それとも役目のない人間もいるって意味にされるのだろうか。うーん、そしたらやっぱ人生ってクソだなと思ってしまうわ。

まあ尾形がロクでもない死に方するのは覚悟してるけど。

誰にも愛されず、救われずに終わる。

現実とリンクしてしまってとてもつらい。

明日モスで豪遊しよ。

195話「アンタ、凧次郎さんとこの…」

以前、陸自の防衛館を見学させていただいたことがあった。

そこで八甲田山遭難事件の資料も見せていただいたのだが、その中に捜索に駆り出されたアイヌ民族の方達の写真があった。村長の名前は凧次郎さん。

もしやこの中にアリコが!?と一瞬思ったが、彼らは函館から来たアイヌ民族だそうで、残念ながらこの中にアリコがいるはずはないのだ(あたりまえだ)

そんな妄想は置いといても、菊田特務曹長の言う通り、捜索に駆り出されたアイヌ民族は、地元の人間ですら困難な沢などの捜索に大活躍したと聞いた。

ここで八甲田山遭難事件を掻い摘んで説明すると、日露戦争に備えての雪中訓練を冬の八甲田山で行った。

弘前の第八師団で構成された部隊と、青森市、秋田、宮城などから招集された部隊とで、それぞれ別々に出発。

遭難した第五連隊は出発一週間前に急遽隊長が変更。理由は本来隊長を務めるはずの人物の嫁が産気づいたためと聞いた。

ざっくり言うと、遭難した部隊は準備が足りなかったこと、地元の村民が案内役を買って出たのを断った、などの理由で遭難事故にあった。というのは映画などでも有名な話なのでここでは割愛する。

まあ、そんな装備で大丈夫か?

という状態で出向いてしまったわけだが、その事故を踏まえて軍用の冬用コートの素材がカシミヤだったか今までよりも良いものに変わったりと、雪山なめちゃいかん、という意識改変に繋がったと思いたい。

 

実際に昔、冬の八甲田山へ行ったことがある。

八甲田牛のステーキ目当てに、ついでにスノボでもしようぜという軽い気持ちで行ったのだが、八甲田牛のステーキは販売されておらず、仕方なしにスノボに興じた。

だがあまりの寒さと、コース(と言えるものなのか)の難易度の高さに、3回滑ってもう二度と来るかと帰った思い出。

幅3mもないカーブには柵もなにもなく、もし落ちたら登ってくることは絶対不可能な崖下へと続いている。

加えてリフトの柱には、行方不明者捜索中のチラシが貼られていた。

呑気にスノボなんて滑る場所じゃない。ここはただの雪山だ。

きっと雪中行軍部隊も似たようなことを思ったに違いない。こんなでかい釜なんて抱えてくる場所じゃないと。

 

話が逸れすぎてもう感想でもなんでもなくなってしまったが、雪山はそれだけ厳しく、雪山に詳しい、または慣れている猛者でなければ圧倒的に不利なフィールドだということ。

雪崩をわざと誘発させるのも、雪山を知り尽くしていないとできない技だ(なんかの漫画でも見た気がするけど思い出せない)

 

しかし菊田特務曹長が何者なのかもまだわからないまま、底意地の悪さだけが週を追うごとに露わになっていくな。

それなのに、あの純粋無垢そうなアリコが付き従えているのはなぜなんだろう。

軍人だから上官に付き従うのはあたりまえだけど、敵の死体から銃を集めさせたりといったことになんの疑問や疑念も抱いていないのか。ということが気になる。

 

これたぶん先週も言ったけど、氷筍、うちの玄関にもできてたわ…って、北海道でも限られた土地でしか見かけないって、うちの玄関は北海道の一部かよ。どんだけ劣悪な環境に住んでんだ、本州なのに。f:id:sukeki41111:20190328081146j:image

 

194話「ガンマニアは笑わない」

戦場で死体から武器を持ち帰るのはまあ普通かな、と思えるけど、お気に入りの銃を収集してるっつうのがなー。不良軍人よね。

というか、菊田ファンの方々には大変申し訳ないんだが、あの上着の中からバッとガンケース?を見せた時、既視感のある気持ち悪さを感じた。

その気持ち悪さはなんなのか。オタクが(特にラブライバー)が缶バッジで全身を覆っているアレに似ているからだと。

いやキモオタの缶バッジと一緒にすんなや。という意見はごもっともだし、私もあそこまで狂信的ではないがラブライバーだった時期があったので気持ち悪いと嫌悪しているわけではない。

単純に同じオタクとしておまえもか。という気持ち悪さ。いくら自分がオタクであれ、度を越した収集家や熱量は時に同族と言えど引いてしまう。アレです。

あとね、サイリウムホルダー。

知らない人もいるかもしれんが、ああいうタイプのサイリウムホルダーまじで公式グッズであるのよ。

菊田はナガンM1895推し。

しかもまた鹵獲することにとりつかれていたってのがな。正気じゃないことを表してると思う。要はこの人、ハンドガンが欲しくて欲しくてたまらない。この人もまた、己の欲に忠実な人間のひとり。

もうお尻から入れたお湯を口から出す陽気なおじさんではない。

「ふざけやがって」

もうこの一言で、菊田の狂気っぷりが窺えた。何かにとりつかれた人間というのは視野が狭くなり自分しか見えない。私はそういう人間をとても恐ろしく思う。

宇佐美が茶目っ気たっぷりに目的を吐いたことも、なんか裏があるような気がする。

ドジっ子に見えて宇佐美は網走監獄に苦労してまで潜入させられる人物なんだから、密偵としては優秀なんじゃないかと思っている。

 

そしてあの逆さつらら、氷筍。

あれね、今年うちの家の玄関でも同じ現象が起こってた。

まあうちの場合原因は結露なんだけどね。

 

 

 

 

193話「尻穴を覗く時、尻穴もまたおまえを見ている」

…って、ニーチェも言ってたような言ってなかったような。

つまりはそういうことなんだよ。

見られて困るようなら、こっちから見ればいい。そしたらどうなるのか。

ネタが被って、くっそ寒い雰囲気になる。

おわかりだろうか。

身体を張って奇をてらうと滑る。

 

毎週思うんだけど、これほんとうに週刊連載?

一話で話の温度が乱高下するし、密度が濃い。黒バスなんて、試合中の2、3分で一話終わっちゃったりもするのに。

この漫画、場面が変わってもまだアナルの話してるよ…。

もう私は女だから、打たせ湯の正しい使い方がわからない。男湯では打たせ湯をこんな風に利用してるのか?

打たせ湯は、下半身に当てるのが普通なの?教えて、おじいさん!教えて、アイヌの森の木よ!

 

尻穴の話はこのくらいにして、菊田特務曹長。彼はちんぽよりもアナニストだったと。

いやほんとにそれはどうでもよくて、彼は鶴見一派なのか?

中尉への手土産が欲しいということは、中尉に取り入るつもりがある。しかし宇佐美達とはまた別の思惑がある。できれば宇佐美を出し抜きたい。宇佐美達よりも、怪我の療養で出遅れた分、手土産を持参し、中尉に気に入られたい。

という解釈で合っているのだろうか。

そうすると、宇佐美達を登別へ寄越した中尉の意図はなんなのか。

二階堂は菊田に嘘をついた。菊田に刺青の情報を与えなかった。

刺青人皮の件は、第七師団27連隊だけの極秘案件であり、菊田とアリコはその件については蚊帳の外。

どういうことなのだ。

鶴見を中心とし、下の階級の者達の中で分裂しているという絵図が見えるのだが、それは何を意味しているのか。

わからん。

菊田特務曹長はアリコと刺青人皮の謎に迫りつつある。

そしてトニとついに接触する。

おそらく眼帯をしたモブ兵から借りたであろう眼帯で、あらかじめ視界から光を奪うことで暗闇に目を慣れされておいた。

菊田はトニが盲目だというところまで掴んでいたのか。

そして二丁拳銃。

今回の表紙で私は一番に、BLACK LAGOONバラライカを思い出した。撃鉄というワードで。

加えて二丁拳銃は、BLACK LAGOONのレヴィの十八番。勝手に関連性を思い描いてしまう。

まあとにかく菊田は食えない男だなということは、確定した。

手土産で出し抜きたいのは、宇佐美達だけではなく、中尉なのでは?とも思えてしまう。

秘密裏に動いていた刺青人皮争奪戦。菊田はまだその刺青人皮が何を意味するのかも知らない。金塊のことだって知らないはずだ。

だったらもし、トニの刺青を中尉に持ち帰ったとしたら、中尉はどんな顔をするのだろう。

よくやったと言うべきか。なぜ刺青人皮の謎を知らないおまえがそれを手にしているのかと訝しむのではないかと思う。

 

話は表紙に戻るが、あの煽り文。

アシリパの意思を杉元が受け継ぎ、手を下す。という意味にとれた。

杉元とアシリパが出会った頃に契約した「汚れ仕事は俺がやる。あんたは知恵を貸してくれ」

これに起因するのでは?

結局このコンビが対になって目的を達成させるという付箋だといいな。

 

今週も濃い内容だった。

ところでモブ兵が言っていた「きれいな女」あれは家永のことなのか?

マッちゃんはまだ療養中だろうし。

家永ファンの私としては、家永にもまだ活躍の場があってくれたら嬉しいんだけど。

まあ、きれいだけど、おじいちゃんなんだけどね。

 

 

192話「定められた運命と不自由な命」

金玉が左右入れ替わっても別にいいじゃない。

前前前世は金玉じゃなかったかもしれない。前前前世も金玉だったなんて困るよ。

君の名は、録画したのを途中までしか見てないからよくわからないんで、さっさと本題に入りましょう。

 

名前からしアイヌの人だとは想像してたけども。濃いな〜。君、ほんとうに一等卒?ってくらい、顔面のHPとATKがすでに強そう。ていうか顔がバーサーカー。そして胸毛が新種。

顔の傷も杉元と尾形を2で足して割って0.5引いたくらいの、顔面にCP表記されてるキャラ初めて見たわ。

 

トニ、ずいぶんとリスキーなことやってるけど、どういう目論見で?

たぶん土方さんの差し金だとは思うんだけど、どういったご用件で仕向けたのか。きな臭いにおいがより強まった、菊田特務曹長

なんか話し方も洋画に出てくる、一見穏やかそうに見えて腹黒いタイプ。

 

そして尾形ははやり、毒は抜いたとはいえあんな傷を負ったんだから、かなり苦しそう。熱出てるよね、たぶん。

みんな尾形の目的が気になるところではあるけれど、ただの金塊目的なら気兼ねなく殺せると。

完全に命運を杉元に握られてる。

理由によっては生かす価値はあるし、そうでなければ躊躇なく殺す。

じゃあ気兼ねなく殺せない理由になり得るものはなんなんだ?

私は自分が死ぬ時くらいは自由にさせてくれ。と常々思っているが、人は大概死ぬ時も生まれた時もそこに自分の意思はない。自殺以外は。

突然の交通事故、事件に巻き込まれる、病気。あらゆる理由で人は自分の意思とは無関係に一生を終える。

しかしそれが、他人が決めた取り組みによるものだったら。

理由によっちゃ死刑。そんな判決を下すことがなぜ杉元には許されているのかと。

そりゃあ自分を撃って、リパさんに殺しに手を染めせようとした、許し難い理由はある。その理由だけで、殺すという選択はないのか。なぜ、金塊目的「だったのなら」気兼ねなく殺せて、逆を言えばそうであってほしくはないのか。

 

そして、杉元はリパさんに決定的な嘘をつく。

彼女がアイヌのための戦闘要員にするために育てられたという事実を。

これをもし細大漏らさず話していたのなら、リパさんは父親と狩りをした思い出も、すべては自分を戦女に育て上げるためだったと知れば、悲しむかもしれない。

しかし私にはそんな、やさしい嘘だとは思えない。

だって杉元はそんなウイルクが許せなかったのだから。胸ぐらを掴んで「あの子をアイヌジャンヌ・ダルクにしようというのか」と憤った。

杉元はリパさんを、金塊争奪戦から無関係の場所へと導きたいのだろう。

これは、私が予てから危惧していた杉元のエゴだ。

リパさんは、父親にまつわる真実を知りたがっている。それを知り、彼女が今後アイヌ民族の存続についてどう考え行動するのかは、彼女の自由でなければならない。

金塊を見つけた先をどうするか、それを危惧していたリパさんは、やはりアイヌ民族の未来についてすでに思案しているのではないだろうか。

ともすれば、彼女を金塊争奪戦から解放するというのは、彼女の自由意志を汲まないエゴなのでは?と考えてしまう。

たしかにいくら聡明とはいえ、こんな幼い子供を民族の争いに巻き込むことは、大人としては庇護欲を掻き立てられるだろう。しかしリパさんは子供とはいえ、立派なアイヌ民族の人間であり、新しいアイヌの女になると宣言している。

リパさんにとって、アイヌ民族はこの先も続く、願う未来の中にも存在しているのだ。

そんな彼女の意思を、杉元はわかっているのだろうか。ただ彼は、彼女を父親が勝手に仕組んだ争いに巻き込まれた「被害者」として見ているのではないだろうか。

私はこの杉元の自分本位なやさしさが、のちにリパさんの判断を狂わせる要員になりかねないのでは?と不安を感じる。

杉元がリパさんを早く金塊争奪戦から解放してあげたい。という気持ちもわかる。

子供が親の強い思想で、人生を、運命を定められるなど、自由意志を蔑ろにする行為だと思う。

しかしそれは現代の私たち、民族などという限られた血筋に無関係で生きているから、そう思えるのかもしれない。

 

リパさんが、今回の樺太で北海道アイヌ以外の風習をとても興味深く見聞きしているように思える。

同じアイヌでも土地の風土やその土地に生息する動物によって、生活スタイルに違いがある。これらを興味深く観察することは、単純に興味であり、その探究心は少なくとも知る必要があるも本能的に感じたからではなかろうか。

 

リパさんが杉元が願うように、山で狩りをしてチタタプして…というのは、結局のところアイヌ民族が存続しなけれはなし得ない願いだ。

大人達の思惑に振り回される、かわいそうなアシリパ像が、杉元の中にはあるのかもしれない。

 

しかし、金塊の暗号を解く鍵を与えられた以上、リパさんはこの問題からもう既に無関係ではいられなかったのだ。

 

いつかこのやさしさのかけ違いがいで、リパさんの意思がねじ曲げられぬよう、祈るばかりだ。

守ることだけがやさしさではない。

鍵を握るリパさんは、金塊をどうするかを決める権利がある。

それについての決断になるような、父親が果たしたかった目的が、残酷ではないことを祈りたい。

仕組まれた運命を、生かすも殺すも、最終的には自分の判断なのだ。

 

【追記】

そもそも杉元がやさしさのかけ違いでリパさんと喧嘩したのは、串団子事件の時にもすでにあった。

あの時はリパさんに正論ビンタ(馬肉)されて、白石の計らいもあり無事ヒンナヒンナで仲直りしたが、今後もそうやって、やさしさのかけ違いから事件になり、杉元が気付かされるという付箋なのか、今回の杉元の嘘は。

杉元のモンペ暴走が、リパさんの意思わ知るきっかけになればいいし、そこに緩和剤としての白石の立ち位置。このバラバラの3人がうまく化学反応を起こして大団円に繋がると思いたい。

 

ていうか、このまま尾形も軍曹たちと中尉の元へ帰ったら、杉元が殺す云々以前に処刑されるのでは?

山で見つかった時だって、二階堂を捕獲できた途端「頭を撃ってヨシ!」って即決してたから、尾形には亡くなった花沢中将のご子息である軍神の役割も既にないと判断されてるわけで…。

まあその前に、なんでキロちゃんと共闘してたかの尋問があるだろうから、今後の尾形の処遇と立ち回りなども気になるところだ。