どぶろく

ゴールデンカムイの感想や個人的に気になったことをまとめています。

187話「尾形、おまえいったい何がしたいんや」

「父さんは嘘つきじゃなかったんだ!アムールトラはほんとうにいたんだ!」

ここをスルーして今回のブログを書けるほど、私はラピュタに対して無関心ではいられないのだ。

 

いやもうそんな悠長なことを言ってる場合ではないじゃないか。

なんだあの白目は!あの白目から煙が出ている!(たぶん眼光だ)

とうとう本性を現しやがった。現してしまったのだ・・・。

もうさんっざんあれこれ考査したが、ぜーんぶ水の泡。

いや、なんかどこかで尾形にも確固たる目的というか信念があったのかなって思いたかったのかもしれない。

尾形よ、非道であれ。なんて言っておきながら、非道になれるのは何かの信念ゆえなのだと。理由があっての非道さという免罪符を与えたかったのかもしれない。私は。

 

だが違った。

かんっぜんにコンプレックスからじゃねーか!!!!

自分の歪んだ出自、不遇な血筋。それがどこまで、誰にまで通用するのかを試したかっただけじゃねーか!!!

尾形の生き方に機能美のようなものを感じていたのは事実だ。

だがあまりにも、尾形は私が想像していた以上にある意味では純粋だったのだ。

「あーあ、やっぱり俺では駄目か」

清い人間。人を殺すこと善しとしない人間に勇作さんを重ねていたのだ。あの時から、尾形の狙いは、アシリパさんの「不殺の誓い」を試してみたいという衝動に駆られていたのだ。

なんということか。

清い人間なんていていいはずがない。

それだけが、尾形を肯定してくれる。自分の不遇の運命を肯定してくれる唯一の「事実」であるのだ。

尾形はきっと、自分が救われるために試し続けたのだろう。

「いていいはずのない人間」だった、妾腹だった自分が、そうではないと確認できる手段は、清い人間の手を血で染めることだったのだろう。

めちゃくちゃ悲しいな。

そうでなければ自らが「救われた」と思えない人生って。

 

でもなんとなくわかるんだ。

堕落した人間を見ると安心する私にも、覚えがある。

キラキラとした人生を送る人間に、なんらかの落ち度があればいいのにと。そうしたら、私だけが異端ではないと少しでも安心できる。

なーんだ結局みんな私と同じクズな部分もあるんじゃーんって。そうでなければ、私は自分の存在を社会の底辺だと否定し続けて生きねばならないから。

だが尾形のように相手をも陥れようとする頭も行動力も残念ながら私にはない。

尾形の方が、よっぽど自身を尊重したいともがいている。生に対して貪欲であるように思える。

そのために、同じ釜の飯を食い、短い間だが寝食を共にした相手を、あそこまで冷酷に追い詰められる。やってることは冷酷で傲慢だが、自分に与えられてしまった運命に抗おうとする姿には正直美しいとさえ思えた。

そんな感情を持ってしまう私も、あちこち欠けた人間だからなのだろうが。

いやーでもしかし、杉元が最後に食べたいものを聞かれて、あんこう鍋はないだろ。

もうだいぶ万策尽きたって感じだな。

 

まあここまでど悪党ぶりを晒してしまった尾形に、復活の道はもうないだろうなと覚悟している。

ここから信用を挽回することはもう不可能だし、バーサク状態の杉元に勝てる気もしない。

なによりストーリー的にもう戻れる場所はないんじゃないかと思える。

ここで尾形、ターンエンドか。

ほんとうにこの漫画は、親の呪縛に苦しめられる描写が多いな。ということはそれが、アイヌ文化の存続というこの漫画のテーマの裏に潜む、親が子に与えた呪いにも似た使命に対して、どう振り切り自分の意思で道を決めるのか、というアシリパさんの金塊に対する選択が鍵になるのかもしれない。

親の意思も親の不貞による不憫な出自も、理想も、すべて自分で断ち切っったっていいんだよ。

っていうメッセージがあるのかもしれないね。

 

【追記】

一晩考えて、あの炭鉱トロッコレースのあとに合流した時に、リパさんのお父さんがのっぺらぼうなのか?と、尾形が気づいたシーン。あの時からすでに尾形の計画は始まっていたのかな?・・と。

敵兵とはいえ、誰ともわからぬロシア兵を撃てというより、肉親を殺した相手ならばどんなに不殺を信条としている人間ですら殺すのではないか。

尾形にとってのっぺらぼうが金塊を強奪した犯人だろうが、パルチザンだろうがどうでもよかった。むしろ尾形はのっぺらぼうとしてではなく、単にリパさんの「父親」だから殺したのではないか。

そうするためには、キロランケの方につくことが自然だった。

のっぺらぼう、つまりウイルクを始末したい人間と組む必要があった。リパさんの父親を自分が殺すために。

そしてリパさんの不殺の信条をぶち壊し、どんな清い人間でも憎しみに駆られれば皆、自分と同じなんだと自らを肯定するために。

 

これね、尾形すごく非道で卑怯な人間に見えるでしょう。

いや、まともな感覚を持っていたらそうなんだろうけど、私は違うんだよ。

自分の不遇を誰かや世間のせいだと文句ばっかり言って、不貞腐れているよりも、尾形はとても自分のことを大切にしようとしているんじゃないかって。

「そんな人間いていいはずがない」

と、勇作さんに自分を全否定されながらも、そうではない。自分のような人間はいるはずだ。自分だけは決して自分を否定しない。自分を肯定できるのは、自分しかいないんだって。

 

だって私なら、あんな清い眼差しと心で「そんな人間いていいはずがない」なんて全否定されたら、もう立ち直れないよ。

正義の代表であるかのような軍神に、そんなこと言われたらもう目も当てられないよ。

正義の審判をくだされて社会から異端として追放された気分になっちゃうよ。もう家から二度と出ねぇよ。

 

なのに尾形はどうやっても自分を肯定することをやめなかった。

生きることを止めなかった。

これって、人間としてすごく泥臭くて見にくいけど、生命としては純粋でとても美しいものかのように見えた、私には。

私のように、世間に中指立てるだけで、何もせず生きているような人間からしたら。

 

という感じで、かなり主観で尾形を過大評価するような内容になってしまったが、「そんな人間いていいはずがない」なんて台詞は、人類の誰にも言う資格なんてない。

勇作さんにだって、尾形にだって。

尾形はきっと勇作さんのあの一言が、正義のバットで頭をぶん殴られたような強いショックを受けたんだろうな。

理由があれば罪悪感など感じない。

尾形が出した、人を殺すことで生じる罪の意識からの逃れ方は、「憎しみ」だったんだね。

そう、憎しみがあれば殺す理由が正当化される。

情状酌量ってやつね。月島さんもそうだし。

尾形はリパさんに勇作さんのような、偶像を重ね、恐れていたのかもしれない。

たしかに、アイヌの未来を導く偶像のような存在として育てられた。杉元の言うようにジャンヌ・ダルクのようなね。

尾形は憧れていたのだろうか。いや、偶像こそ汚れてほしい。そして手の届かぬ場所から見下ろされるのではなく、自分たちと同じ場所まで引きずり下ろしたい。そう思っていたのかもしれない。

皆、同じ境遇、同じライン。自分だけが暗い底辺にいるんだったら、それはあまりにも不憫だから。

186話「尾形、おまえ何がしたいんや」

新年あけましておめでとうございます。

という挨拶もそこそこに、巻きで今週の尾形を深掘りしていく。なぜなら私は今日引越しなのだ。無論、これを書いている余裕などない。ないのだが…。

 

相当、尾形あせってんねこれ。あせってるよ!焦ってる!もうなりふり構っていられない尾形を見るのは初めてではなかろうか。

母親、父親、異母弟を殺した時ですら、あんなに冷静でいられた尾形がよ?金塊の鍵を思い出したリパさま。すぐそこまで追ってくる杉元。そろそろ頃合になったキロランケ。この三人に対して、ソロで立ち向かわなければならない。

言ってみれば、やっぱり尾形はここまで単独で行動していたということになる。

誰よりも先に、金塊の鍵を知る必要がある。

Why、なぜに。

と、ここでまた振り出しに戻る尾形の目的。もうこのブログタイトルにも限界だ。

だってわかんねーもん。本気で尾形が何をしたいのか、オラ、わかんねぇ〜。

 

しかしここに来て、金塊にまつわる二代恐慌とされた、鶴見中尉と土方に、新たな勢力「尾形」が加わったことは、はっきりとわかる。

最初こそ、尾形は中央のスパイ説や、土方の手足だと推測していたが、ここまでくるとそれも違うような気がする。

なぜなら尾形が尋常じゃなく焦っているからだ。

他人に示唆された目的のためなら、ここまで焦るだろうか。

そりゃ任務が失敗すれば、それ相応の仕打ちが待っているわけだから、任務遂行に全力は尽くすだろう。

だが、他人の目的のために、ここまで取り乱すのだろうか。あの尾形が。

勇作さん懐柔に失敗した時ですら、焦らず、あっさりと次の機会にかけようと手放した、あの尾形が。

 

つまり尾形には時間が迫っている。

ここで聞き出さなければもう二度と機会はないという、タイムリミットが。

 

まあここまで考えたところで、私の矮小な頭では、尾形の目的なんぞわかるわけもなく。野田カムイの手のひらの上で、堂々巡りをするほかないのであった。

 

ていうか尾形、狙撃ってワードを出したら真っ先におまえしかおらんだろ。

ここでまたボロを出してしまうのか。

リパさまから金塊の鍵を聞きだすには、信用が第一なのに、焦ってコミュ障がベラベラと喋ると余計なことまで口走ってしまうアレじゃねぇか。わかるぞ。私もその口だ。

でもあの状況の尾形は、とにかく自分を信用させるために、リパさまに他人の信用を失くしてもらう必要があると考えたわけだ。

それ、他人の悪口を吹き込んで自分と徒党を組んでくれっていう、クラスに一人はいそうな女子のやることやで、尾形。

手っ取り早い方法ではあるが、リパさんはクラスに一人はいる「そんな悪口を吹き込むおまえこそ信用できん」って突っぱねる、いじめっ子にも屈しない女子やで。

もーあかん。尾形、おまえが口下手なせいで見てられん。これは共感性羞恥というやつだろうか。

ただ、私は尾リパが地雷であり、成人男性と少女という組合せは、LEON以外認めん人間なので、尾形が容赦なくリパさまの手首をむんずと掴んで引っ張っていくところにトゥンク♡したのだ。

尾形よ、常に非道であれ。

というか、目的のためなら、女子供、平等に扱うという考えが機能的で好きなんだ。私は。

 

そして、いよいよ時間がやばいので尾形以外の感想を一言いって終わる。

 

げんずろ!おまえは秋田のヒーローだ!

金足農業か谷垣かってくらい、もう凱旋パレードやろうやろう!

185話「尾形、おまえ何がしたいんや」

スヴェトラーナ、家出に男と盗みで逮捕って、ヤンキーだな。

 

まあそんなこと言ってる場合じゃない。

尾形〜おまえ、今まであんまり人付き合いしてこなかったから、こういうとこで墓穴を掘るんだぞ〜?

敢えて目線を合わせて警戒心を解こうと思ったんだろ?フチやコタンというワードを出して、リパさんの故郷への思いに揺さぶりをかけたつもりだったんだろ?

しかも意外と自分はリパさんに貢献してると、タカをくくっていたな?

甘いな。リパさんはおまえが思うよりも聡明なんだな。

見ました?あのリパさんに「じゃあなんで〜」って言われた時の、尾形のスンッとした顔!

勇作さんの時しかり、尾形は人を懐柔するのに向いてないのな。

そこが尾形のいいところだと私は思ってるけどね。

 

そして、やっっっと、尾形が単独で金塊を狙っているという確証が得られた。

先週までは、脅して聞き出すのかと思ってたけど、そういえば勇作さんの時もそんなことはしなかったな。

わざとらしく「良い人」を演じるも、やっぱり尾形にはネゴシエーションは難しい。そりゃな。尾形口下手だしな。

 

んで、とうとう杉元を双眼鏡越しに確認してしまった。ドクン…。

あなたの音、ドクンドクンドクン、聴こえてくるよ、ドクンドクンドクン。

ランカか!

もしかしたら生きてるかもな〜なんて言ってたら、ほんとに生きてたよ〜!

まじかよほんとに不死身かよ!って思ってるよね、あの顔は、たぶん。

そしてすーぐ、ジャキッってする。すぐ臨戦態勢に入る。もう殺したくってしょうがない。杉元のこと、始末したくってしょうがないんだもんな〜尾形。

もうとにっかく邪魔なのよ。目の上の杉元なのよ。杉元の存在が尾形の目的を脅かしてると言ってもいいよね?リパさんの目の前でも遠慮なく、ぶっぱなそうとしてるもん。

いや、リパさんに見つかる前にやっちまわないとな。この二人が再会することを、とにかく恐れているんだ、尾形は。

何よりも接触させてはいけない。

え、なんで?

杉元に暗号の鍵を聞き出させて、杉元わ懐柔して聞き出した方が確実ではないのか?

だって杉元は金塊の目的を「惚れた女のため」って尾形に言ってるなら、そんなに額はいらんだろって思うじゃない。

じゃあなんか適当なこと言って聞き出すことも可能なのでは?

杉元をうまいこと利用しようと思ってるのって、鶴見中尉だけなんだよね。今のところ。

みーんな杉元を邪魔者扱いするんだから。先生そういうの、良くないと思う!(だれ?)

 

今年の掲載はこれでお終いという、とんでもねぇ納め方をしてくださいましたが、来年は、新春タイマンショーだと思うと、もう早くこいこいお正月。

 

月島軍曹は、めんどうくさい人間を引きつける磁場のようなものをもってるのかもしれんね。

でもスヴェちゃん大丈夫よ。生きてることを知ったら、捕まったことなんてきっとチャラになるから。

いやならんか。感激の再会ハグしたあとにグーパンだろうな…。手配書で生死を確認される前に帰るんだ。

 

【追記】

なんか、共感性羞恥ってやつねこれ。

普段無口なやつなのに、突然、饒舌になるも話がちぐはぐになっちゃう。

おま俺!

しゃべるタイプのコミュ障とか言われててさ、尾形、一緒にゆーきゃんのコミュ力アップ講座とか受けようぜ?ってなってきた。

もしかしてこの時のために一生懸命、セリフを考えてたとしたら。

フチ、コタン、のワードは絶対入れた方がいいなとか、金塊独り占めしてもしょうがないってことも言わなきゃとかさ。色々頭の中で台詞を反芻するんですよ、我々は。

んで、来る時がきて「あ、これ進研ゼミでやったところだ!」ってな具合に、スラスラと解答用紙を埋めたら、解答欄ズレてて0点だった。そんな感じだ。

いたたまれない…。

いや、尾形おまえ頑張ったよ。尾形にしては、めちゃくちゃ良い奴っぽく振る舞えてたじゃん。リパさんがちょーっと、いやだいぶ聡明だっただけのことなのよ。

…って考えるとさ、あんな怖そうな男と対峙しても、しっかりと自分の中にある疑問を投げかけ、金塊を守ろうとしていふリパさんすげぇよ。私だったらビビってすーぐ口を滑らせちゃうよ。流氷の上だけに(やかましいわ

184話「尾形、おまえ何がしたいんや」

はいはい来ましたよー!!!

尾形、ついに動き出す!

(※今週はいつも以上にテンションぶち上がりのため、とち狂った発言が多々あることが予測されます。嫌な予感がしたあなた、今すぐ森へお帰りなさい)

 

アプリで読んでるもんでね、最初は尾形が泣き出したリパさんの頭ポンポンしてるのかと思ったのよ。

いやまさかそんな。ここにきて尾リパはやめてくれ。

そう祈りながら拡大したら、直立不動だった。ただ身体を移動させ、泣いているリパさんをキロちゃんから見えないよう、壁になってただけだった。

尾形、壁になる。

それもリパさんを庇ってかと思ったのよ。いやまさかでもね、尾形がそんな優しさでできていると思いますか?

私は思いません。

だって尾形だもん。

 

そしたら案の定、ていのいい誘い文句でリパさん連れ出した。

 

はいきたー!!!!

きたきたきたきたよー!ちなみに鯉登の声優さんはキタキタおやじよ。

 

アシリパ、お前」

まーったく、リパさんに尊敬の念も優しさもなにもなかった。

あの「行こアシ」で見せた、少女漫画エフェクトのかかった、元気づけようとしていた尾形はもうどこにもいない。

いや、初めからいなかったんだ。

あの穏やかな描写は、これからおまえが必要になる。大切なキーマンとして丁重に扱う尾形の思惑ゆえだったんだ。やっぱり。よかった。

 

さてここから尾形、どうやって聞き出すつもりだ?

あの表情と物言いから、優しく諭して「さあおじさんに話してごらん」と言うわけもなく…。

ようやっと、尾形の目的を語るときが次回くるのかな。…って、次回は来年?今週合併号だっけか。

この気持ちのまま年越せるか!

 

にしても、ここまでリパさんにすら冷酷になれる尾形、やっぱおまえ大好きだ。

ただ目的のために冷酷に動く、まるで機能美さえ感じる。

やっぱり尾形はこうでなくっちゃね!と思える回だった。いやーほんと最高だ。

 

で、やっぱり連れ出して二人っきりになれる場を作って聞き出すってことは、キロランケ達には知られたくはないということだ。

それは、キロランケの目的とは違う目的があるということで。なのに同行している、させているキロランケは、尾形とどういうやりとりがあったのか。

もしかしてここで尾形ひとりが出し抜くとは、キロランケも思ってもいなかったのではないだろうか。

網走監獄では共闘したが、キロランケの指示を無視して、独断で杉元をも撃った。

やっぱりね、杉元が邪魔だったんだよ。尾形にとっては。というより、尾形が遂行しようとしている目的には。

そしてもう一人、リパさんから杉元を引き離そうとしていた人物がいましたね?

土方ですよ。

土方もリパさんから杉元を引き離し、ウイルクに会わせようとしていた。

杉元の存在は、金塊の鍵を手にするためには不必要な存在になっている。主人公なのに。とても邪魔者扱いされている。不憫だ。

 

さて、白石のちんぽのお守りも充分役目を果たしてくれたことだし。少年漫画的な再会に、初めて出会った時のフルネーム呼び。

マイラフイズフォーエバー、あなーたとー、出会った時のよーうにー♪

流氷が溶けるほどハグしたい。

そんなホットなラストで年を越せと仰るのですね。

 

もうね、あたしゃ尾形の黒い部分が全面に押し出されたあのシーンに激しい期待を持ちながら、新年を迎えるよ。

 

もうほんとに、今週は、尾形こうでなくっちゃ!って回でした。

 

【追記】

改めて紙で本誌読んだら、今週号が今年最後じゃないね。

まあ来週は来週で、年の瀬に尾形が爆弾ぶっこんでくるかもしれないと思うと、それはそれで私は新しい年号を知ることができぬまま今世を終えるのかもしれない。

いや最後まで見届けるけど。たとえダンプに突っ込まれようと、最終回を見るまでは死なない。そう、私は不死身のすけきよ。

 

つうかねー、もうこれもし尾形がリパさんを脅すようなことをして、金塊の鍵を聞き出してるところに杉元が出くわしたら、ド修羅場確定の流氷が血に染まるセカンドインパクト後の世界になるよな。

見てぇ〜。脳欠けで更にバーサーカーとして再臨した杉元の本気のブッコロを尾形にぶつけてくれよ。

でも尾形、まだ死ぬなよ。

おまえはZガンダムシロッコのように、最終回間際で死ぬんだ。

そして雪原に倒れ、指先から血糊を伸ばしながら「おまえら…止まるんじゃねぇぞ」と言うんだ。そしたら私は読みながら例の歌を歌うよ。

 

にしても、何度見ても杉元と白石の再会シーンがいい。最高。もう久しぶりにあんなピンチに現れて再会する王道を見たけど、やっぱ王道は最高なんだよ。

 

つか、頑なにソリから降りない鯉登とエノノカちゃんの不満そうな顔。おまえらソリを押しもしないのに何がそんなに不満なんだ。チャリで流氷渡れ。

アニメ23話 やっぱりこれマッドマックスじゃん

冒頭の雷型駆逐艦の登場からして興奮して尿漏れ起こすとこだったわ。

戦艦の作画が素晴らしすぎじゃないですか?この技量があるにも関わず、増田こ〇すけ風になった上等兵

艦これに覚えがない方でも、戦艦が川を渡るなんてぶっ飛びすぎて声出して笑うレベルだと思う。(先週の説明にもあった通り、雷型なら可能だが)

あの雷型駆逐艦は、おそらく艦これで実装されている雷ちゃんの先代。日露戦争でも活躍した戦艦と思われる。

それで網走川を橋ぶっ壊して突撃してくるんだもの。しかもマキシム機関銃乗せてでしょ?もう暴力と暴力。

これを考えた野田カムイがマッドマックスだよ、こりゃ。

砲弾の音もかっけぇ〜!!!

杉元㌠は塀の外から穴掘って侵入計画立ててたのに、第七師団は戦艦で監獄に幅寄せしてきちゃったよ。鮭漁の小屋もかる〜く吹き飛ばしちゃったね。

鶴見中尉が私の地元の名前を口にしてくれた。サンプリングしたい。

 

瓦礫に埋もれるインカラマッを助ける谷垣。弾けたボタンが、マッちゃんの眉間にクリティカルヒット!ボタンでよかったね!

「牛山さん!」

は〜能登ママの胎児になりてぇ〜。

この眉間にボタンが、モブ看守の眉間に手投げ弾の付箋なのか…?ひそかに。

 

そしてやっぱり偽のっぺらぼうかわいい。

「あっあーっ!」

の指さしが、がきデカの死刑っぽくてちょっと笑った。

それに続いての杉元と白石のコミカルな反応も、アニメならでは。

窮地でギャグやってくれるのが、この作品の好きな点のひとつでもある。

 

「のっぺらぼうに当たったらどうすんだ!」

もう当たってる〜!!!

すぐ、動揺する杉元。

 

あぁん、これこれ。この宇佐美の「門倉部長〜お久しぶりですぅぅ」期待通り。

 

てか二階堂、おまえのっぺらぼう(この時点で本物と思われている)殺しちゃったのに、ガン無視!!まるで興味無い!!あーたの上官の目的でもある、のっぺらぼうを撃ち殺しちゃったのにスルー。なのにおならには気がつくのか。いや、そもそもアンタが撃って死んでんのに、おならもクソもないでしょうよ。

偽のっぺらぼう、嚙ませ犬だとしてもあまりにも扱いが雑すぎて笑ったわ。

 

杉元VS二階堂のシーン!

先週に続いてのこのサントラ!これくっっっそかっこよくない???

ギターソロとベースソロの部分が特に。ゲームのボス戦のサントラみたいで、バチクソテンション上がる!

そして、兼さんの刃文が綺麗に描かれてて、審神者うれしい。美濃の山脈を思わせるあの美しい刃文をちゃんと描いてくれてありがとう!!(実際はあんなにうねうねしてないけど)

着け剣の樋もくっきり描かれてて、今回はほんとうに作画がていねいな回だったと思う。

 

…っていう、見どころがまるでズレてる感想。

つうか犬童と土方のプロポーズ大乱闘はカットなの…?嘘でしょ…。あれ動画で見たいよ。来週やってくれると願ってる。

183話「尾形、おまえ何がしたいんや」

今週は尾形が1コマしか登場してないが、それでも「この男、何を企んでやがるんだ」と思わせる、相変わらずの不穏な表情に、今日もこれを書かねばと思い立ったのであった。

 

しかし。

ぶっちゃけ何もわからん。わかランスロットもいいところよ。

もう私は「解読班よろ〜」つって、掲示板を見張るくらいしかできない。特技は他力本願!

「ホロケゥ オシコニ」

狼に追いつく。という意味だそうだが、合理的な判断を持って仲間を守る、狼に追いつくとは一体…。それと刺青の暗号には何がどう仕組まれているのか。

まず、地図っぽいけど、もっと複雑なギミックがある気がするんだ。全然、検討もつかないけど。

まあ、あの漢字が、ホロケゥ オシコニに絡んでるっぽい描写だったね。

 

さて、ところで尾形。

おまえはやっぱり、刺青の鍵であるリパさんが目的だったんだな。

先日、アニメの網走回と併せて単行本を見返して思ったのは、これ、金塊の前にリパさん争奪戦になってるよな。

マッちゃんも言ってたけど。

そして個人的に尾形のあの様子は、なんというか、単独でリパさんを奪うために着いてきている感じがした。

うまく言えないが、尾形があの場にいる理由が、リパさん(金塊の鍵)を誰かのために持ち去るか、その情報を話す機会に立ち会うためのように思えた。

なんというか、あのコマで尾形だけが「ついに思い出したか」というような顔をしてるのが気になった。

普通、こういう場面って、1コマにリパさん以外の人物の顔が放射状にコマ割りされた中に、ババン!ババン!ババン!みたいな感じで描かれると思うのよ。

でもキロランケも、そこまで表情を固くしているわけでもない。白石は論外(頼む、おまえだけが唯一まともなんだ!)

尾形が異常に、気を張ってる感が、先週あたりからするんだよなー。もうリパさんがソフィアさんにウイルクの話を聞いたあたりから、妙にピリピリしてる。

まるでもうそろそろ刺青の意味に気がつくのを待ち構えているように。

うーん。中央のスパイ説が濃厚というか、今のところそれしか思い当たらないけど、なんとなくそれも違うようなきがしてる。

ものすごく金塊に執着し、誰よりも早く見つけ出さねばという気概が感じられたような気がした。

 

もうなんでこんなたった一コマで、ここまで考えさせられるんだ。

尾形がわからない。

わからないからこそ、知りたくなるんだ。

アニメ22話 マッドマックス・網走デスロード

イクラが食べたい。

前半はもうイクラが食べたい。イクラに全てを持っていかれた。

普段あまり食に興味のない私だが、あの蒸したじゃがいもにイクラを混ぜたもの、すごく食べたい。

イクラ、長靴いっぱい食べたい。

 

イクラはさておき、夏太郎くんはどこへ消えたのだ。まさかのキャストアウト。夏太郎くんのチタタプが聞きたかったのに…。

でも兼さんチタタプきましたァ〜!!

強くてかっこいい最近はやりの刀で叩くチタタプはさぞおいしかろう。

尾形、渾身のチタタプも出たことだし、もうこの際、筋子でいいから食べたい。赤い魚卵が食べたい。

 

ところで、やっぱり門倉さんの中の人の演技がすご〜くいい!!

腰掛けで仕事をしてるような(失礼)気だるさ、杉元が穴から顔を出した時のひょうきんな「いらっしゃい」(もっと低く冷たい物言いだと思っていた)

定年後、退職金で趣味程度で始めた狭いバーの扉を開けたら聞こえてくるような「いらっしゃい」

漫画だと、はじめは門倉「さん」だったのが、無理無理言う門倉さんに苛立ったのか、呼び捨てになるのが地味に笑う。

土方さんに対してあからさまに態度がかわるのも、憎めない。

 

エレベーター尾形の「冗談じゃねえよめんどくせぇ」が一息で喋ってる演技がなぜかグッときた。どこがどうとは言えないが、すごく尾形らしい物言いだなと。ありがとうツダケンさん。

 

そしてついに、ABASHIRI!(英字で見るとフェスっぽいなと思ったけど、アラバキじゃねぇよ)

今回、EDなしのサントラとストーリを被せてのクレジット。この演出はどのアニメでも大好きだ。

なんと言ってもさ、あ〜金カムアニメ化ありがとう〜!と、たぶん今までで最高に感謝したかもしれない。

偽のっぺらぼう警報により、慌ただしくそれぞれが動くシーンでのサントラが、くっっっそかっこよすぎた。

あの橋が爆破された時の、ベースとかめちゃくちゃかっこよくなかったですか??

あーこれが作画が色々アレであっても、紙面だけでは味わえない高揚感。

きたきたきた〜!雷型駆逐艦

私はミーハーなので、横須賀鯖にまだ余裕があった時に提督業も嗜んでいたので、つい戦艦が突撃していくシーンで「暁の海に、勝利を刻め!」というログインボイスが脳内再生されてしまった。

それにしても橋ぶっぱしてからの、戦艦での一斉突撃。もうこれ海上版マッドマックスじゃん?

イモータン鶴見。コーマドーフ二階堂。リュクタス月島。V7!V7!

サントラでたらほしいなこれ。

 

あと偽のっぺらぼうが叫んだところ、なぜか笑ってしまった。なんか色付いて動くのっぺらぼうかわいいな。スタンプかソフビ出て欲しいね。