どぶろく

ゴールデンカムイの感想や個人的に気になったことをまとめています。

200話「ボヘミアン尾プソディ」(追記と加筆あり)

エーオッ!!

とりあえず頭の中がフレディーマーキュリーです。

ボヘミアンラプソディを観てないし、フレディのこともよく知らない私がこんなことを言うのもアレですけど、

サトル!絶対ボヘミアンラプソディ観ただろ!そして感動しただろ!!

もうロシアとかいいから、QUEENのコピバンでもやれ!

 

なんかあの誘拐犯ほんとうにロシア人だったねとか、やっぱり海軍と陸軍仲悪かったのねとか、菊田そこで出てくるんかとか、あの三人の鶴見に向ける目線なんなんだよとかね…いろいろ考査するべき点はあるんでしょうけども。

私の頭の中は、We will Rock youでいっぱいだ。(フレディといえばこれしかパッとでてこない。むしろエーオッ!ってなんお曲なんだ。フレディの知識が”独身OLのすべて”のノブティーマーキュリーしかないのだ)

youtu.be

 

www.moae.jp

 

とにかくみんな無事でよかったねの、お決まりのウフフアハハで締めたあとの、尾形、おまえまた脱走したんか。

あの騎乗しながらの歓喜なポーズもフレディーがなんかの曲で高まった時に、ステージに膝ついてやるやつだよね。いや最初はGLAYのTERUかとも思ったけど。(あなたにぃ〜会えたこと〜)

 

それにしても朝から誌面に顔を近づけて推しの陰嚢を凝視させやがって…という気持ち悪い行動をとらざるを得ないあのひとコマ。

完全に階段やエスカレーターで前方にミニスカートのお姉ちゃんがいた時の行動だった。これは首を傾げれば見えるのでは?という不純な感情が湧き上がり、無意識のうちに首が傾いていくあれ。

しかも陰嚢の影を見せといてそのあと騎乗させるって、男性にとっては複雑な気持ちを抱く流れではないだろうか。

いや私は全然その気持ちわからないけど。でも痛いでしょ、あれは。もう脱走できた開放感でどうでもいいのか。そうか。

 

尾形はどうやら自分が的にされてる時に、手を広げて煽る習性があるらしいな。

そして「元気で戻ってこいよ。ぶっ殺してやるから」

サケの稚魚へかける言葉か。大きくなって脂の乗った成魚になったらぶっ殺しておいしくいただいてやるのか。

この杉元の尾形に対する執着心。憎しみというよりかは、むしろ自分が殺さねばならぬ相手としてロックオンしているように思える。

絶対にこの男だけは、自分が制裁をくださなければならない。それだけの理由を尾形は杉元に与えたわけだ。

リパさんの父親を殺し、リパさんに矢を向けさせるよう仕向け、自分の聖域とも呼べるような神聖化した相手を乏しめた男。

もうこれ、憎いとかそういう次元じゃない気がする。自分が、自分の持つ正義というもので息の根を止めねば気が済まなくなってる。

最近Twitterでもよく見かける、犯罪者に対する弾圧的なツイート。法の裁きを前に、自分が正しく思う鉄槌を振り落とさなければ気が済まない人達の心理に、少し似ているような気がする。

杉元は尾形が自分以外の誰かに、どうむごい殺され方をしたとしても、尾形に対する溜飲が下がることはないだろう。この手で、自分が尾形によって与えられた黒い感情で息の根を止めることこそが、リパさんに対する恩義でもある、とすら感じているのかもしれない。

そもそも杉元がそこまでリパさんを神格化のように扱っているのは、干し柿のくだりで、彼女こそが自分を戦場から帰還させてくれる唯一のトリガーでもあると思っているからだろう。

彼女がそのトリガーであり続けるには、不殺の信条を守り通す必要がある。彼女が杉元たち、戦争で敵兵を殺して兵士にとって、唯一の人の血で汚れていない人間であることが大事だと思う。それを侵害しようとした尾形は、杉元がとりもどしたくてたまらない日常を脅かす存在として認識されてしまった。

だから単純に尾形の死を願うだけではもの足りず、自分の手できちんと殺すことが杉元の生きるために進む道を切り開くと考えているのかもしれない。

 

この二人の関係性、人間の善悪の表裏一体と以前記したが、そんなものでは語れない何かがこの先もあるような気がしてきた。

正義の多様性を考えてしまう。果たして正義とは誰が決めたのか。人の心や経験や生きる土地、文化によって多様化されたものを、個人がひとくくりにして振りかざしていいものなのか。

 

ところで、布切れ一枚で外に飛び出してった尾形は正気じゃねぇな。レベル1の勇者より装備が薄い。

今週の尾形に向ける言葉。

そんな装備で大丈夫か?

 

次週『医者から服も剥ぐべきだった』

おたのしみに!

 

【5/30 17:00追記】

コメントのお返事

コメントありがとうございます。

その後読み返したらですね、ドアの向こうでドンパチやってるところで入れ替わったのでは?あ~なるほどガッテン!と思いまして。その周到さをあの三人がどんな思い出見つめていたのか。そしてあの三人がその後別々のルートで金塊に関わっているのが、これからの展開に期待を寄せるコマであること感じました。

ブログを書いた時点でそこに気が付けなかったのは、すべてモスフレディのせいですね(責任転嫁もいいところだ)

いつも読んでくださりありがとうございます。

毎回あほな感想ばかりですが、少しでもお楽しみいただければ幸いです。